|
足は最も臭いが強烈になってしまう体の部位です。それは「靴をはく」という足を密閉してしまう状況に最大の原因があります。どうしても外を出歩くときは靴をはくものです。そして、現代社会は外を出歩かなければ成り立たないものでもあります。学校に行くとき、そして会社に行くとき、人は必ず家の外に出るものです。そして、外に出るということは「靴をはく」ということです。これは誰でも履かなければいけません。ハダシで出歩くということは非常識ですし、危険が伴います。人によっては朝でかけるときに靴をはいてから、家に帰るまでずっと靴が脱げないという人も多いのではないでしょうか。その間、ずっと足は密閉された空間の中にしまわれ続け、かいた汗は逃げ場がなく、そのまま靴の中の湿度は上昇しつづけ、足はとても深い環境に置かれ続けることになるのです。ですが、問題はそれだけではありません。高い湿度と温度の靴の中というのは「雑菌」が繁殖するためには好環境なのです。その環境の中で雑菌は途方もなく繁殖し、いわゆる「足の臭い」を発してしまうのです。白い靴下や白い上履きのような履物を利用したり、スニーカーなどの中を見ればわかると思います。はき続けると靴は黒く変色します。そして嫌な臭いを発することになります。それは全て足から生じた汗を触媒として増殖した雑菌によるものです。どうしても密閉せざるをえない「足」は、とても細菌に好まれてしまうのです。
ほとんどの人が靴下やストッキングを装着します。それらに臭いが残ってしまい、靴を脱いだあとに強烈な臭いとして足の臭いとして人に知覚されることになります。靴を脱がなければわからないのかもしれませんが、日中思わぬところで靴を脱がなければいけない局面も出てくるかもしれません。そのようなときに、強烈な臭いを発してしまってはあまり良い印象はないですし、周囲の人にも迷惑をかけてしまうかもしれません。この「足の臭い」を防ぐためには、「靴の中」をなるべく乾いた状態にするしかありません。靴を履く限り、靴の中で足は汗をかいてしまい、湿度が高くなります。これは仕方のないことなのですが、考えたいことは「同じ靴を履き続けない」ということです。普段履く靴をなるべくローテーションさせれば、靴の中の湿度も比較的低く抑えられるのではないでしょうか。同じ靴を毎日履いていると、どうしても乾く前に次の日が来てしまいます。そして、乾く前に靴をはき、また密閉された状態で一日過ごしてしまうということになるのです。特に革靴などは密閉性が高いものです。一日履いたあと、間をおかずしてまた履いてしまうと、どうしても湿度が高いままで雑菌も繁殖しやすいのです。ですから、なるべく靴は普段使い用のものを複数持っておくことがいいのです。
また、足に塗布するタイプのデオドラントも昨今ではよく見られるようになりました。足に塗るタイプのものは、香りはほとんどなく、雑菌の繁殖を防いで、臭いを発生させないということに特化したものが多いです。スプレータイプのものや、軟膏のように塗るタイプのもの、またスティックタイプのものなどさまざまです。それらのデオドラントと、「靴を乾燥させておく」ということを両立させることで、臭いの発生を防ぐことができるのです。
| 